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- 2019/12/14
- 住まいコラム
心の住まい
年が明けると親父の3回忌だ。
仏教の宗派を変わった。
家の仏壇は亡くなった親父が家を建て替えた時に、それまであった仏壇を洗濯した仏壇だ。
思い入れがある仏壇だった。(信仰心はそれほどでもないが。)
亡くなる少し前から、もしもの時を考えた。
お寺様、仏壇のことも考えた。
いっそのこと新しくしてしまおうかとも考えた。
多少のいきさつは親父から聞いていたので、あっさりそうすることはためらったし、できなかった。
親父の写真を見るたびに「仏壇は家の中心だ、心の支えだ。」そうささやいてくるように感じた。
そこで仏壇を洗濯することにした。
仏間もきれいにしようと思った。
天井と床はきれいに雑巾がけをして、心を込めて蜜蠟ワックスを塗布した。
壁の漆喰はそんなに状態は悪くなかったが壁と柱の境目がちり切れしていたので、補修した。
もちろん自分で行った。母も手伝ってくれた。
作業中、親父と対話しているような気がした。
仏間のリフォーム、仏壇の洗濯を通して、古臭いとかダサいとかそんなことは微塵も感じなかった。
むしろ感謝した。
これから自分の携わる家にはこうした思いを感じてもらえるようにしようと思っている。
心の住まいは、その家に確かにあるのだ。